1.「三つの正解」の先にある、未踏の領域。
「HEATBLOCK VERYKAL」で、私は折りたたみ傘の一つの完成を見た。そう自負していました。「自動開閉・超軽量・100%遮光」。この三つの宿命を解いた前作は、私たちの技術的到達点でした。しかし、届いたのは「たたみやすさ」という、道具として最も根源的で、最も困難な「最後の一欠片(かけら)」を求める声でした。
2. 物理的な「矛盾」との、静かな対話。
そんな中で目にとまった、愛用者の方々からの切実な声。 「機能は最強。でも、やはり少したたみにくい…」 建物に入る瞬間に感じる、生地を整える際のもたつき。 「傘の最終形」を目指すアンベルとして、この微かな「足止め」を、私はどうしても聞き逃すことができませんでした。 三原則が完璧に認められているからこそ、その先にある「たたむ所作の美しさ」を完遂させなければ、本当の完成とは呼べないと考えたのです。
3. 執念は、目に見えない細部に宿る。
外見は同じでも、中身は全くの別物。生地の反発力に合わせ、スプリングの強度を0.1mm単位で微調整した専用設計のフレーム。バネが強すぎれば収納が重くなり、弱すぎれば美しく整わない。指先が覚えている「理想の快感」を形にするための、気の遠くなるような試行錯誤。それは、効率を求める現代のモノづくりとは対極にある、孤独な格闘でした。
4. 閉じる一瞬が、あなたの誇りになる。
私たちは、たたみやすさを単なる「感覚」で終わらせません。JIS規格を応用した500回の開閉試験。その客観的な数値こそが、私たちが辿り着いた答えが「本物」であるための、一つの事実に過ぎません。 サッと閉じ、一瞬で整う。その無駄のない動作が、あなたの日常に「凪(なぎ)」をもたらし、立ち振る舞いまで美しく変えていく。四つの要件すべてが溶け合ったこの一本が、あなたのスタイルを完遂させることを願っています。